所長のひとひら通信2009/1月





 〜2009.1.10〜
  新年明けましておめでとうございます
                下田通信所 所長 西谷千里



新年明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願い致します。

昨年10月、エレン・スチュワードが早稲田大学に招聘されるというので、下田逸郎と東京キッドブラザーズの残り少ない当時のメンバーが、会いに行きました。
「思い出巡りはしたくない」というところから「今、おもしろいかもしれない」に変わるまで、考え尽くしての再会のようでした。
エレンは、世界中にいるエレンの子供の一人である下田逸郎に「ニューヨークに戻っておいで!」と言いつつも、「But When?」東京キッドブラザーズの「ゴールデンバッド」を公演した劇場カフェ・ラ・ママは大人気で、3年先までスケジュールが詰まっているとか。それでも別れ際に、エレンが「私がやる!」と言ってくれたそうで、本当に、2010年2月25日から28日までの4日間との知らせが来ました。

ミュージカルではなく、唄と踊りと映像。
今の下田逸郎のイメージです。
韓国舞踊の金利恵さんが「私が踊る!」と言ってくれているそうで、その話を、通信所の町内にある自然食品の店「げんき」で話したら、そこの菊代お母さんが、「私、おてもやんを踊れるんやけど」と下田さんに見てもらいたいと衣装を持って見えました。ほっぺを真っ赤に塗って、オーディションです。残念ながら、おてもやんは採用されず。「盆踊りもあるとですよ」ご主人の二郎さんが唄って、菊代さんが踊り始めました。死ぬか生きるかの「思案橋」。身をのりだした下田さんを見るなり、「踊りの先生を連れてきます」と菊代さんはフットワークも軽く、あっという間に、わけも分からず呆然としたままの先生を連行して来ました。男性が、女装、赤いたすきがけで踊るのだそうで、話は盛り上がり、最終的には、盆踊りの8月に決定することになりました。

1年前の「フォークの達人」の中で、斉藤ノブは語っています。東京キッドブラザーズの音楽監督としてニューヨークに行く事になった下田逸郎と自分も一緒に行くものとばっかり思ってた。「えっ!俺は?」
今、再びのニューヨークの話が出たとき、下田逸郎も私も「えっ!俺は?」が浮かびました。ノブさんのパーカッションともう一人現地の人も加わって、それが、遠くでずっと聴こえている。英訳された下田逸郎の唄を現地の人が唄う。コーラスが聴こえる。
「[とっても気持ちいい とっても気持ちいい]は、英訳できないだろうから、違う訳になってもいいよ」と下田さんは言います。LP「飛べない鳥飛ばない鳥」の「ALL THIS TIME」は、ビッキー ロビンソンのLP  にも入っており、グラミー賞にノミネートされました。下田さん自身もアワードを受賞しています。私の中で、「PARIS 湯玉 HAWAII」のCDは、次への希望のアルバムです。英訳されて、下田さんの唄が世界に流れる。その夢の機会になりますように!と祈らずにはいられません。

下田さんはもっと恐ろしいことを考えていて、ニューヨークで、レコーディングもしてしまうつもりです。
通信所も2010年に20周年を迎えます。毎年毎年、CDを作り、あっという間の20年でした。通信所より、はるか昔の「ラブソングを聴く会」のみなさまも、最近、下田逸郎を見つけて下さった方々も、ちょうど良い1年先の目標として、ニューヨークで逢いませんか。そんなことが実現する方向の1年でありますように。どうぞ、今年もよろしくお願いいたします。

2009年1月

                               下田通信所 西谷千里






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■2008年10月:●「唄ことば集」制作日誌


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